4.0
全員が不幸な結末
読んでいて気分の良い作品ではありませんが、いじめ被害者の誰にも相談出来ない心情や、周りの巻き込まれたくない感、加害者が抱える闇など、リアリティはあると思います。
いじめの内容の壮絶さから加害者と被害者の立場が入れ替わる描写に関しては応援したくなる気持ちも沸きますが、結局の所、登場人物の全てが皆不幸になる結末しかありません。
主人公は報復の手段として非情とも言える方法を選択しますが、誰もがそれも仕方ないと思えるのではないでしょうか。
いじめの加害者に自身の犯した罪の重さを気付かせる方法は、法律の範囲内では存在しないのかもしれません。
自身がこの立場ならは勿論、自身の家族や友人、近しい人がこの立場ならあなたはどう行動しますか?を考えさせられる作品だと感じます。
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2
イジメの時間