5.0
涙なしでは
読めませんでした。
私も自閉症スペクトラムの子を育てている母です。
1歳半健診での様子、施設の見学から通園を決めるまでの夫との考え方の違い、スーパーでのトラブル、周囲の目、両親や義両親の理解などを含めて、経験した人にしか分からない思いも沢山描かれていると感じました。
私の子どもも2歳児から療育に通い、病院にも行きましたが、通おうと決めたのは私の判断でした。
この作品に出てくるご主人の気持ちの葛藤も少し表現されていたので、私の夫も同じように認めたくない思いもあったのだろうと想像しますが、子どもの事で1番辛い時に(宣告される前後など)1番身近な身内である夫が理解してくれない事は孤独感が半端ありませんでした。
やはり、父性と母性の違いでしょうかね。
でも夫の考えに従って、何もしない、何も手立てをしないまま、向き合わない事はそれこそ子どもの成長を促してあげられる機会をなくすことになります。
発達がゆっくりな子ども達こそ、沢山の人に関わってもらう事が大事だと聞きます。
子育てをされている方、療育者、保育士、先生など、色んな人たちに読んでもらいたい作品です。
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ムーちゃんと手をつないで~自閉症の娘が教えてくれたこと~