5.0
涙。男性も読んで欲しい。
出産したばかりで、もうすぐ2ヶ月になる娘がいます。予定日2週間前まで仕事をしていた私が、この作品に出会ったのは産休に入ってからです。
どの回も考えさせられるし、涙なくしては読めませんでした。また「出産不安」の回は、まるで自分のことを書かれているようでした。
出産も仕事同様、努力で乗り越えられると考えていましたが、自分が思ってるほど体力も無く、今まで出来ていたことが出来なくなって、家事も仕事も中途半端。そんな自分が許せず、夫は理解を示してくれているが根本はそうではなくて、辛くて泣いて過ごす日々が続きました。
出産のときも陣痛で2日苦しみ、母子ともに弱ったため、緊急帝王切開。陣痛室で何人もの赤ちゃんの産声を聞き、自分の赤ちゃんの産声は無事聞けるのかととても不安でした。予定外の帝王切開でしたが赤ちゃんの産声を聞いた時には、無事産まれたことに安心して涙がでました。センセイ方や助産師さんに感謝でした。
退院後も、ものすごい目眩に教われ受診したりと、年齢のせいもあってか計画外のことが多いのですが、子供の顔をみると本当に幸せです。
出産前、この本を読んだとき、夫にも読んで欲しいと思いすすめましたが、結局読んではくれず、私が印象に残る回を話して教える程度でした。出来れば男性にも読んでもらいたい作品です。読んで出産について、もっと考えて欲しいというのが本音ですね。
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透明なゆりかご 産婦人科医院看護師見習い日記