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登場人物がそれぞれアクが強いんですが、主人公が一番影が薄いというか、主張がない。そういう人物を実に絶妙に描かれていると、思いました。自分に自信が持てず、なかなか思い切った決断ができない。他人事と思えない悩みっぷりに、リアリティを感じました。
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登場人物がそれぞれアクが強いんですが、主人公が一番影が薄いというか、主張がない。そういう人物を実に絶妙に描かれていると、思いました。自分に自信が持てず、なかなか思い切った決断ができない。他人事と思えない悩みっぷりに、リアリティを感じました。
シェアハウスのお話です。ギスギスしたところはなく、爽やかな雰囲気。主人公が、背伸びしてない高校生らしい描かれ方で、好感が持てました。
表題を見事に表現していると思いました。愛情の持ち方を試行錯誤して得ていく青春群像劇。重たい設定の場合も重たすぎず、心にジンとくる良いお話でした。
先生がオカルトっぽいけど、物語のスパイスにもオチにもなっていて、なくてはならない作りになっているのが、ユニークで味があると思いました。
自分の思い描く理想とは違うけど、居心地の良さとか、話しやすさとか、心惹かれる理由は千差万別。そういった事を考えながら読んでました。心理描写が細やかで、丁寧で、人間観察されているなー、と思いました。
凪ちゃん、浮き沈みが多いけど、立ち直ろうとする姿勢が素敵です。
あと、おばあちゃんの知恵袋的に豆知識が出てきますが、何気にやってみたくなる。
極道モノですけど、切ったはったよりも、駆け引きが中心で、謎もいろいろ散りばめられてて、気になります。普段は常識人の主人公がキレると、やっぱり組長の孫…って感じで、キモが座ってます。恋愛モノというよりはヒューマンドラマかな?
ハコイリだけど愛情たっぷり注がれてそだった主人公が、ブレなくて良かった。
まさに成長物語。読んでいて清々しい気持ちになりました。
親の転勤ってよく見る設定だけど、孤独から多くの友人を得ていく過程の描き方が、青春ですね。人気の作品だけあって、読み応えがありました。
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カカフカカ