3.0
全体的に薄い
現代を基調にしたファンタジー、SFものは大好きなのですが、これは全体的に薄い感じでした。
あまり気持ちや物事を深くつきつめないまま事柄だけがどんどん過ぎていく。
それならその楽しませ方があるはずなのに、盛り上がりも山場もなく淡々と進んでいって、まるであらすじを読んでいるような気持ちになりました。
設定やストーリー自体も目新しさはなく。
篠原先生の作品は闇のパープルアイがとても面白く、サスペンスの盛り上げ方や先が気になる感じがうまいなと思いました。
現在連載している古代ものも、ドロドロとした人間模様やそれぞれの立場の絡み合いが並行して同時にすすんでいく手法で飽きさせず面白い。
なのにこれはとにかく薄味。ストーリー自体も先が読める範疇を超えず
ファンタジーとしては中途半端に終わった感じもします。もしかしたら打ち切りなのかなと思うくらいに終わり方が性急ですし。掲載時期を見てみると、途中でしばらくコミックが出ておらず休載していたようです。
読み終えた時の満足感は低かったです。
- 5
水に棲む花