5.0
ホラーなんだけど、それ以上!
絵は正直、下手かと思います(すみません!)。遠近法も何もあったもんじゃない構図も、人物の体の構成もおかしいところも多々。それが霊の描写に味を加えています。
絵を凌駕するのが、ストーリー。霊が見える子を主人公にした既出の世界観ではあるものの、最初から最後まで練られた話の展開に、伏線回収もきっちりされ、何より犯人含めた登場人物それぞれの設定やら性格やらが、とても丁寧に描かれており、魅力的で良い!!無駄な人が一切出てこないというか、全員それぞれの立場からの思いや行動が、表現されています(悪役含め)。
主人公も、もやしのような男の子に見せておいて、とんでもない、かしこくかわいく健気で強い。登場する友達も、小気味好い!
長すぎず短すぎず、量もちょうど良く、話の決着方法も、ご都合主義ではないのにどこか「こうだったら嬉しいな」というスッキリさも持ち合わせていて、感動ポイントも抑えられていて、本当におすすめです。3回読み直しました。
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生者の行進