5.0
主人公が好きだの嫌いだのというレビューが多いけれども。むしろ、そんな迷子になっている主人公を置いたこの作品のメッセージは、自分を構成する要素は、自分の中にあるよ、ということにあると思う。自分を手入れし、恐れずに自分で選択し育むことだという、人生を生きることへの応援メッセージだと思う。加えて、椿荘の住人は、人生の各面をデフォルメしていて。同時に、各部屋がコミュニティに開放されていて、人とのつながりの意義を問うている。ギャグコメディを使いながら、「人生の扉を開ける'鍵'を'渡してあげる'」という言葉に集約されている。笑いながら、心温まる話。繰り返し読むと思う。
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椿荘101号室