5.0
一気読み
カバー絵の美しさに惹かれて軽い気持ちで3話無料を読んだら見事にどハマりして一気読みしました。3巻が待ち遠しくて灰になりそうです。
絵が綺麗。繊細なタッチで描き込みが凄いのに重く感じません。淑乃の髪の美しさたるや!身体がフワフワ柔らかそうでいかにも美味しそう。性描写はいやらしさより綺麗さがあります。
淑乃の芯はしっかり持っているけど大人になりきれていない部分を落ち合わせているリアルな20歳の感じが好きです。子供っぽいかと思いきやとてつもない色香を放つギャップが素敵。クルクル変わる表情が可愛い。暗い過去があっても明るいのはバアルのお陰かも。
バアルのシュッとしたインテリ眼鏡っぽい外見とは裏腹にバッキバキの腹筋やエプロン姿の広い背中、そして特に浴衣姿に撃ち抜かれました。中身のギャップに吹き出したり萌えたり大忙しです。特に悪魔姿で叱るバアルとわんわん泣きながら謝る淑乃。悪魔の良いオカンっぷりが大好きで笑えます。かと思えば、サッとエロモードになれる素早さも持ち合わせてます。母胎に着床する時から淑乃に憑いていたと言っていましたが、13歳の時に自殺しようとした淑乃を助けて10円の本で自分を召喚させ契約させたのは庇護欲なのかな?と思うとなんだか萌えました。
「愛」が欲しい淑乃と「愛」だけは与えられない(と思っている)バアルのすれ違いがなんとも切ない。淑乃に強烈に執着し、行動を共にすることをほぼ強制的に契約させ、猛烈に嫉妬をし他の男を一切寄せ付けない。淑乃の涙にめっぽう弱く、淑乃の肉体を欲して止まないながらキスと愛撫で生殺しをくらい続けながら願いは全て叶えてあげるバアルさん。年老いてもミイラになってもいけるから安心して歳をとって下さいなんて、もはやプロポーズです。強烈な愛です。バアルさん早く気付いてー!ってなりました。早く結ばれて欲しい。でも天使の動きが不穏です。
周囲からの言葉に対して言ったバアルの「何も知らないくせに」の意味や堕天した理由、堕天したのに天使の姿のままな理由が気になります。事故と契約についてバアル視点で語られると良いなぁ。人外と人間なのでハッピーエンドになるのか心配ですが、今後も期待しています!
- 0
この愛は、異端。