4.0
のほほんとした絵柄で現実を突きつけられる
私はこの作者の作品がとっても好きだ。Twitterで作者をフォローしているほど。
以前の『透明なゆりかご』もそうだが、この作者の登場人物って、不器用だけどちゃんと自分を見つめている。作者は人の人生の機微に気づき、一つひとつ丁寧に拾い上げているのが好きだ。かわいらしいタッチと真逆の痛烈な現実を突きつけられることも多いけれど、そこにいつもどこか優しさがあったり、逃げ道を用意してくれている。えぐられるような気持ちと同時に、見せかけではない愛情を感じるのだ。
『不浄を拭うひと』も、淡々と物語が進むなかで、人の人生を垣間見ることができる。そこでどんな物語があったのか、主人公と依頼主との間のやりとりに、驚いたり心温まったりする。
生きるってすごいことなんだ、生きてるだけで私たちってがんばってるんだと思える作品です。
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不浄を拭うひと(分冊版)