5.0
オタクとヤンキーは純な魂で恋をする
恋愛における障害が建前上ほとんど消滅した日本において、唯一残った障害が「オタクとヤンキー」である。
オタクとヤンキーは文化的背景を異にし、社会的に分断され、意識的に両極に配置された存在だ。
そんな二人が四苦八苦しながら、お互いを理解していく物語。
面白さの妙は異文化間コミュニケーションにありがちな誤解や齟齬であるのだが、そこに不快感は生じない。
それはヤンキーである龍桜が大好きなかづ子を理解したいとかづ子のオタク趣味に虚心に向き合い、かづ子は龍桜をヤンキーではなく不器用な小学生として受け入れているからである。
ショタお姉要素はあるが、龍桜の可愛らしさピュアさとかづ子の大人としての振る舞いで決してイヤラシさはなく、楽しく読むことができた。
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ヤンキーショタとオタクおねえさん