5.0
ラストに鳥肌
本編はカルト宗教にどはまりした乙女ちっくママンと彼女にふりまされる家族模様を、当時中学生だった作者の視線から非常にコミカルに描かれている。ママンと娘(作者)の温度差を絵面だけで表現しているのも物語に引き込まれる魅力のひとつだ。そして作者の達観した人間観察に驚かされる。とんでもない母親を分析して理解しながらやりすごしていた作者の少女時代が伺えるし、その洞察力こそが作家として優れた作品を生み出せるのだろう。
色々な毒親はいるが、それらの体験を面白くまとめあげられた作者の才能に拍手。
あくまでコミカルな展開なので、ラスト鳥肌、というタイトルに疑問を持つ方もいるかもしれないが、私は泣いた。
- 7
ママの推しは教祖様 ~家族が新興宗教にハマってハチャメチャになったお話~