5.0
哲学的
本屋で見かけたとき、猿人間の変わった表紙、という記憶はあり、ファンタジーを好んで読まない私は、猿がスーパーマンのように活躍するありがちな話かな、くらいに思って手に取ることもありませんでした。
マンガ大賞を受賞され、テレビで紹介されていて、ストーリーと作者のうめざわしゅんさんに大変興味を持ち読みました。
人がたくさん亡くなる話はあまり得意ではないですが、ストーリー展開も面白く、哲学を軸に迫力あるアクションと繊細なヒューマン描写が丁寧に描かれていて、読んだことのない世界に完全に惹き込まれました。
単純な正義と悪の世界では収まらないところが、私たちの現実の世界を描いているように感じて、心に重みも感じる作品です。
そして、読む前は猿人間に見えていた表紙が、今は私にとってカッコよくて可愛いチャーリーになっています!
うめざわしゅんさん、本当にスゴイ!
すっかりファンになりました。
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ダーウィン事変