Dilaina T_Tさんの投稿一覧

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  1. 評価:4.000 4.0

    ひんやりしたけだるさ。

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    この物語を読んでいると、ずっとある種の“けだるさ”みたいな感覚が離れない。
    重たくはないのに、ゆっくりとまとわりつくような、柔らかくて包み込む感覚。まるで真夏の暑さの中、ベッドに横になって、エアコンのひんやりした風がじわっと体を冷ましていくあの感じみたいに。灼熱から解放されて、少しずつ手足にだるさが広がっていって、まぶたが重みで自然と落ちてくる。
    眠りと覚醒のあいだにある、あの静かな半覚醒状態。どこか魅惑的で、少し神秘的な感覚――この作品は、私にとってまさにそれ。

    この“宝石みたいな作品”を見つけたときの驚きは、言葉では言い尽くせない。
    まず心を掴まれたのは作画だった。この作品を特別なものにしているのは、間違いなくそこだと思う。どうしてなのかはうまく説明できないけど、作者はまさにさっき書いたあの感覚を、絵で表現している。そこに物語の持つ神秘的な空気が重なって、さらに美しさが際立っている。

    物語の導入もとても興味深い。
    私たちは、常に“何か”を求め続ける主人公と向き合うことになる。彼は自分の好奇心を満たすため、そしてどこかにある欲望を満たすために動き続ける。そしてその前に現れるのが、まさに“謎そのもの”のような存在。冷たく美しい、見る者を惹きつけて離さない人物――少女なのか、それとも少年なのか。

    その正体を知りたいという思いが、主人公を突き動かす。
    そして彼は、その謎を解き明かすために、この世界の“異常”や“超常”の側面に足を踏み入れていく。
    ただ一人の存在の正体を知るためだけに。

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