Dilaina T_Tさんの投稿一覧

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1 - 7件目/全7件
  1. 評価:4.000 4.0

    ひんやりしたけだるさ。

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    この物語を読んでいると、ずっとある種の“けだるさ”みたいな感覚が離れない。
    重たくはないのに、ゆっくりとまとわりつくような、柔らかくて包み込む感覚。まるで真夏の暑さの中、ベッドに横になって、エアコンのひんやりした風がじわっと体を冷ましていくあの感じみたいに。灼熱から解放されて、少しずつ手足にだるさが広がっていって、まぶたが重みで自然と落ちてくる。
    眠りと覚醒のあいだにある、あの静かな半覚醒状態。どこか魅惑的で、少し神秘的な感覚――この作品は、私にとってまさにそれ。

    この“宝石みたいな作品”を見つけたときの驚きは、言葉では言い尽くせない。
    まず心を掴まれたのは作画だった。この作品を特別なものにしているのは、間違いなくそこだと思う。どうしてなのかはうまく説明できないけど、作者はまさにさっき書いたあの感覚を、絵で表現している。そこに物語の持つ神秘的な空気が重なって、さらに美しさが際立っている。

    物語の導入もとても興味深い。
    私たちは、常に“何か”を求め続ける主人公と向き合うことになる。彼は自分の好奇心を満たすため、そしてどこかにある欲望を満たすために動き続ける。そしてその前に現れるのが、まさに“謎そのもの”のような存在。冷たく美しい、見る者を惹きつけて離さない人物――少女なのか、それとも少年なのか。

    その正体を知りたいという思いが、主人公を突き動かす。
    そして彼は、その謎を解き明かすために、この世界の“異常”や“超常”の側面に足を踏み入れていく。
    ただ一人の存在の正体を知るためだけに。

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  2. 評価:5.000 5.0

    裏切り。

    「ソウルリング」を読んだあと、同じくらい涙を搾り取ってくる作品をずっと探してた。
    「一年一万円」を読み始めたとき、心のまわりに羽みたいに軽くて、ほとんど気づかない細いリボンがそっと巻きつき始めた気がしたんだ。章が進むごとに、そのリボンが一周、また一周と増えていく。でもまだ締めつけはしない。ただ、そこに“ある”だけ。
    五話あたりで「これは最後に絶対きつく締まって、めちゃくちゃ痛くなるやつだな」って思った。

    ――騙された。
    いや、正確には自分で自分を騙してた。

    痛いどころじゃなかった。
    ……呆然とした。

    あれはリボンなんかじゃなかった。鎖だった。
    冷たくて、鋭くて、欠けた刃みたいな部分がむき出しの鎖。
    心はただ縛られて締めつけられたんじゃない。容赦なく食い込まれていた。
    どうしてあんな鎖に、もっと早く気づかなかったんだろう。

    私は、こういう作品のために生きてる。
    こういう芸術のために、生きてる。

    作者に伝えたい。
    あなたの作品を、私は一生忘れない。
    そして人生の中で、こんな奇跡みたいな物語に、できるだけ多く出会えますようにと心から願ってる。

    最後の数話を読むときは、
    Hiroyuki Sawano feat. Benjamin Anderson「I Want To Know」をぜひ聴いてほしい。

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  3. 評価:5.000 5.0

    まさに“ありのままの正直さ”って感じ。

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    作者が「頭の中にウィキペディア丸ごと入ってる天才」みたいな主人公を作らないのが本当に好き。いきなり異世界に放り込むだけじゃなくて、ちゃんと“現代の鍵”を持たせてあげてるのもいいよね。
    たしかに、人によっては「それズルくない?」って思うかもしれない。でもさ、前世はただの会社員だったのに、異世界に行った瞬間に高温の青い炎を作り出して、大学レベルの化学知識が急に全部思い出される…みたいな“自称天才”よりよっぽど正直だと思う。あれ結局、作者がググっただけでしょってなるし。
    しかもこの作者、変にご都合主義で盛らないのも好感。最初から「宝くじ当たりました」ってはっきり言ってるの潔すぎる。主人公をやたら成功者にもしないし、謎の超能力もつけない。ただ「はい、お金あります。これは物語上の前提です」って堂々としてる。その正直さにリスペクト。
    物語自体もそんなに重くなくて、主人公が自分のできる範囲で問題を片付けていく感じ。無理に知識チートしないで、作者自身の理解の範囲で書いてる印象がある。だから最初は少しあっさりして見えるけど、それも含めて誠実なんだよね。
    「主人公が自分で解決せずに現代の物を持ち込んでるだけ」って批判も見るけどさ、じゃあその人たちはスーパーで電気ケトル買わずに、山で薪割って火起こししてお湯沸かしてるの?って話よね。問題をわざわざ作って32話かけて解決するより、普通に買えばいいじゃんってなるの、むしろリアル。
    ありがちな異世界だと、石けん再発明したり、水車作ったり、釘打ったり、鍛冶屋設定なのに一発で完璧な剣作ったり…正直もうお腹いっぱい。なのにこの作品は「水車?買いました」って言うんだよ。ジャンルの再解釈というか、ちょっとしたポストモダン感ある。
    だから私はこういう開き直った異世界のほうが好き。宝くじ当たって、その金で建築会社に頼みました、以上。変にドラマチックにしない。その分、読者をバカにしてない感じがして好印象なんだよね.
    あと、最初から主人公を「神」扱いにして、それを普通に受け入れる流れも好き。「いや俺は神じゃない」みたいな茶番しないで、「あ、そう?じゃあ神です。こんにちは」ってノリなの笑った。
    個人的にはそのあとに「じゃあ全員パンツ脱いで逆立ちしろ、さもないと呪うぞ」くらい言ってほしかったけどね。冗談で.

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  4. 評価:5.000 5.0

    作画に完全に恋しちゃった!

    背景の描き込みが本当にすごくて、めちゃくちゃ心に刺さった。特に最近は3Dモデルに頼ってる作品も多い中で、この作品はちゃんと雰囲気が伝わってくるんだよね。エフェクトや表情もキャラの感情にぴったり合っていて、そこも最高。

    ストーリーも面白いし、キャラ同士の掛け合いとか、主人公の動機もしっかりしていて魅力的。こういう系統の漫画を長いこと読んできたけど、なんだか久しぶりに“新鮮な空気を吸った”みたいな気分になった。

    好みは分かれるかもしれないけど、私はファンタジーとか宮廷もの、陰謀劇みたいなジャンルが大好きだからど真ん中だった。

    あと、魔族の集落がどうやって作られたかって話もすごく興味深かった。政治や社会構造にちゃんと踏み込んでいて、「あ、この作者ちゃんと分かって書いてるな」って感じた。他の作品ではあまり見ない部分だから、そこもかなりポイント高い。

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  5. 評価:5.000 5.0

    めちゃくちゃ面白い!

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    何度も何度もこの物語に戻ってきちゃうのは、やっぱり登場人物たちの独特さと、事件の面白さなんだよね。

    猫猫(マオマオ)一族はみんな何かしら才能を持ってるけど、その代わりにちゃんと欠点もあるのがいい。例えば彼女の実の父親は超優秀な軍師なのに、人の顔を覚えられないとかさ。

    壬氏(ジンシ)の出生の秘密もめちゃくちゃ気になる。皇帝にとって彼は一体どんな存在なんだろうって、つい考えちゃう。情報はほんのり匂わせとか、ちょっとした言い間違いみたいな形で出てくるから余計に想像が膨らむ。

    どんどん惚れていく男の子と、まったく気づかないふりをしてる(というか本当に興味ない)女の子の関係を見てるのも楽しい。それがまた、陰謀とか皇太子暗殺未遂みたいな重い背景の中で進んでいくのがたまらない。

    皇帝一家の家族史も、まあスキャンダルだらけって感じで面白いよね。あちこちに“黒歴史”が隠されてる感じ。

    あと、後宮をはっきり「花街みたいな場所」って例えてたのは初めて見たかも。めちゃくちゃ衝撃ってほどじゃないけど、昔の女性の立場についてちょっと考えさせられた。

    こういう全部が合わさって、「続きまだ?!」ってなっちゃうし、作者がこの先どこまで連れていってくれるのか想像するのが楽しいんだよね。

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  6. 評価:3.000 3.0

    かわいそうなドラゴン…

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    こんなところでもドラゴンに生きて栄える未来を与えてくれないのかよ!

    第9話でドラゴンが出てくるんだよね。
    優しくて、見た目もきれいで、ちょっとユニークな外見しててさ。
    主人公の友達になって、その後もちょこっと助けてくれる存在。

    それなのに、数話後に主人公のもとにそのドラゴンから手紙が届く。
    内容は「自分の幼い息子の後見人になってほしい」ってお願い。

    最初はさ、「え、なにそれ、かわいいドラゴンの子どもとか最高じゃん」って思うわけよ。
    しかも親友の息子だし。

    ……ところがさ。
    そのドラゴン、戦争で“画面外で”いなくなってたんだよ。
    あの優しくて、きれいで、そこそこ強かったドラゴンが。

    つまりドラゴンの子どもは孤児。
    主人公の保護下に入ることになる。

    ここで疑問なんだけどさ。
    作者は「ドラゴンの命を奪うのは悪いことだ」ってちゃんと描いてるのに、
    なんでそれでもドラゴンってこんなに生き残れないの?

    しかも今回は悪いドラゴンじゃない。
    読者に好感を持たせるポジションの“善良なドラゴン”だよ?

    ドラゴン退治の元ネタって、もともと“邪悪なドラゴンを倒す伝説”から来てるんじゃないの?
    なのに、なんで善良なドラゴンまで倒されなきゃいけないの?
    どうして守られないの?

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  7. 評価:5.000 5.0

    ストーリーに引き込まれました!

    このマンガは本当に素晴らしかったです!まずストーリーがとてもよく練られていて、最初から最後まで引き込まれました。キャラクターの心情描写も丁寧で、どの場面にも感情移入できます。それに作画が本当に美しく、背景や表情の細かい部分まで丁寧に描かれていて感動しました。次の展開が楽しみです!

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