5.0
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良かったです。
元精神科看護師です。今は別の場所で看護師をしています。そして、私自身、過去にパニック障害になった既往があり、妊娠出産に当たっては、主治医とよくよくタイミングを相談し、完全に治癒して何年か経ってからの妊娠でした。産後も服薬を見据えて始めからミルクを選択し、不穏時不眠時など頓用薬を準備してもらっていました。 医療者として働く中で、実際、漫画内にあったような、精神科の患者以外なら言うだろうか…と思うような言動を行うスタッフは確かにいました。精神科で働いてきた時も、同じスタッフ間でそのような違和感を感じることがありました。なので、作者が感じた思いは、事実であり、医療者側も考えなくてはらないのではと個人的には思います。 20年近く働いて感じたのは、医療者は、人をみる仕事の為か、人を何かの形にはめて評価する傾向がある気がします。「その人自身」ではなくて。 だから、精神科疾患患者を「あの患者はプシコだから」と一くぐりで呼ぶスタッフがいるのだと思うし、そしてそれは、絶対自分はならないと思ってるから出る言葉なのではとも思います。他の多くの内科・外科疾患や事故に誰もがなる可能性があるように、精神疾患だって、いつ誰がかかるか分からないのに。。読んでとても良かったです。産褥期精神病について、もっと広く知れ渡るようになったら良いなと思いました。
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妊娠したら死にたくなった~産褥期精神病~