1.0
またそういうやつか
作品名だけで「あー、またそういうやつか」と溜息つきつつ無料分のみ読了。
絵柄は雑ではないけど華美さに乏しい。私見だけど、中世・近世恋愛ものに絵柄の華やかさは必要な要素で、この作者の絵柄はそういう面では若干物足りない。恋愛色薄めの現代日常もののほうが心に響きそう。
ドアマットヒロイン系というのか、最近やけに目に付くのがこの系統。
家族に虐げられてきた主人公が嫁ぎ先でも疎まれるが、そのうち夫となった人物が主人公の人柄に惹かれ、実家での境遇を知って自らの言動を悔い、自分の気持ちを自覚して…みたいなやつ。
間に挟むエピソードで味付け変えようにも限界はあるし、こういう系統はどれも似たり寄ったりだ。
無料の5話分しか読んでいないが、真摯で善良な主人公が、邪険に扱ってくる夫をそれでも慕い続けていくうちに夫の過去の傷、あるいは心の琴線に触れ、やがて「ありのままのわたし」を受容され愛されて、夫の持つ圧倒的な力(権力)で守られ、家族に縛られていた自分を解放していく(あるいは見返す、没落させる)っていう流れだろう、この作品も。ご多分に漏れず。
展開や結末が違うのならいずれ続きを読んでみたいけど、現状では期待薄かな。
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不幸な花嫁は将軍の復讐を愛で溶かす