4.0
贄ではなく人質、タイトル誇大だが作品は良
贄姫なぞと冠したタイトルなので民俗風習宗教異界神界聖魔のいずれかに繋がる作品かと思いきや、人間社会の国家間の人質的婚姻の話で、死に戻り以外の特殊な何かもなく、編集の方針なのかもしれないが、タイトルで耳目を引きたいのだろうという浅ましさを感じる。
などと思って読んでいたところ、物語自体は自然に読み進めさせる魅力と力があり、逆に誇大なタイトルがこの作品の瑕疵になってしまっているように思う。
閑話休題、これはこの作品に限ったことではなくこの類の文化設定が近世風貴族ものの作品全般にいえることだが、女敵キャラを現代的なツインテールにする風習は如何なものか。バカ女や幼稚さの象徴としてのツインテールなのだろうが、作画の先生方はもう少し時代文献をあたられたらよかろうと常々思う。作品の格が一気に安くなり興がさめるというものである。
タイトル詐欺に目を瞑れば良作ですし、実際読み始めればタイトルのことなど二の次にできます。
-
0

贄姫の婚姻 身代わり王女は帝国で最愛となる【コミックス版】