大葉茗荷さんの投稿一覧

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1 - 2件目/全2件
  1. 評価:4.000 4.0

    贄ではなく人質、タイトル誇大だが作品は良

    贄姫なぞと冠したタイトルなので民俗風習宗教異界神界聖魔のいずれかに繋がる作品かと思いきや、人間社会の国家間の人質的婚姻の話で、死に戻り以外の特殊な何かもなく、編集の方針なのかもしれないが、タイトルで耳目を引きたいのだろうという浅ましさを感じる。

    などと思って読んでいたところ、物語自体は自然に読み進めさせる魅力と力があり、逆に誇大なタイトルがこの作品の瑕疵になってしまっているように思う。

    閑話休題、これはこの作品に限ったことではなくこの類の文化設定が近世風貴族ものの作品全般にいえることだが、女敵キャラを現代的なツインテールにする風習は如何なものか。バカ女や幼稚さの象徴としてのツインテールなのだろうが、作画の先生方はもう少し時代文献をあたられたらよかろうと常々思う。作品の格が一気に安くなり興がさめるというものである。

    タイトル詐欺に目を瞑れば良作ですし、実際読み始めればタイトルのことなど二の次にできます。

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  2. 評価:4.000 4.0

    テンプレざまあまでよりそれ以降が面白い

    42話までの時点のレビューですが、この類の話のテンプレである「主人公を虐げていた親族がざまあされる」ところまでよりも、その先の方がドラマとして独自性があり面白いという、ある意味珍しい作品。

    中華っぽい薬師モノに房中術が出てきてしまうと急に胡散臭くなり、手っ取り早いことを始めたな、という半笑いを禁じ得ないのですが、そのへんはお約束的ご褒美シーンなのかなということでさておいて、
    ざまあ以降はヒロインが積極的に動くようになることで物語が滞らず転がっていくと同時に、脇キャラの存在が立ってくる流れは自然で読み進め易い。

    ただヒロインの他者への怒りの沸点と断罪の理論だけは、連載初期から現時点まで変わらず盛大にズレており、そういうシーンがくる度理解が及ばず、え?怒りポイントはそこなのか?そしてそこに向かうのか?いや何言ってるんだコイツ、と、一気に冷めてしまうのは否めません。

    あと、床で割と積極的な努力を見せるヒロインというのは珍しいと思いますが(基本どの作品のヒロインも一貫して受け身、俎の上の捌かれる活魚状態がジャンル的お作法のようなので)、積極的なところを見せても品を失わない描写にしてあるのが上手いと思います。

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