5.0
起承転結カンペキ。スッキリ。
私は復讐物は明確に好き嫌いがあるので、いつも読むのを迷うのですが、今回は面白そうなのと2話で短いので読んで見ました。
思い切りネタバレ感想ご注意下さい。
主人公の北条薔子(しょうこ)は男漁りが趣味。狙うのは妻のいる男。理由は優越感に浸れるから。
薔子には夫がいます。何でも言う事を聞く高給取りの草食系。
薔子に夫は家事代行ヘルパーまでつけてます。
ある日ヘルパーさんが来ます。担当が代わり新しく担当になった森重さん。
森重さんは、見た目に鈍重で実際どんくさく、苛々した薔子は早速イビります。
ある日、薔子宛てに怪文書が届きました。
「だんなと別れろ」
(離婚届付)
非通知の電話までかかって来て恐る恐る電話を取りますが、相手は1年前にふった男「M」。妻と別れる決心までしたのに薔子がふった男です。
電話はガチャ切りしますが、怪文書は毎日届くようになり薔子は外出を控えるようになりました。いつもは留守中に家事代行に来ていた森重さんと珍しく顔合わせ。
薔子はストレス解消に森重さんに、無理難題、罵詈雑言。人格否定まで。
しかし怪文書は止まりません(今度は包丁入り)
森重さんの提案で探偵に依頼して、「M」を見つけ、ストーキングは収まりました。
後日買い物のついでに、おわびの気持ちから森重さんにハンカチを買いますが、帰って見るとマンションに不倫写真の大量のビラが貼られてました。住人は騒然。慌てる薔子。
そこで森重さんが来ました。「ローズさん」(薔子のハンネ)
そこでネタばらし。
実は全部森重さんの仕業。
探偵も共犯。「M」は似た男。
動機は、「M」は森重さんの夫で、探偵を雇い浮気調査をしたのですが、「M」は薔子の所へ行くと。ふられた「M」は森重さんにDV。流産していまい離婚をしました。
そこへ薔子の夫が知らずに帰って来て、、結局薔子は離婚していました。
おわり。
感想。面白い。犯人が森重さんと薄々わかってても楽しく読めました。
薔子の仕打ち振る舞いが酷いので、森重さんの動機に説得力もあり読後感はスッキリ。
2話で起承転結お見事でした。
読後感スッキリで2話完結だったので100点星5つ付けます。
おわびに森重さんにハンカチ買ったんですけどね。とき既に遅し。薔子は森重さんをイジメ過ぎましたね。
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復讐女がそばにいる