4.0
現実味があって良きです
煌びやかな衣装や美男美女のキャラが勢ぞろいの異世界ファンタジーが多い中、短髪で一見男そのもの、美女でもなくチートもないヒロインが主人公、という割と珍しい作品。
でも実際こういう世界だったら、女性兵士ってこういう感じだろうなあ、と頷けます。
ヒロインが超絶美少女(自覚ありなし関わらず)で、最初からヒーローの好感度が高い多くの作品と違って、最初は本当に好感度0(というか全く女としても見ていないし、それどころか敵国の兵士だし)なのが、何年も掛けてポリアナの実直な内面に惹かれていくというのが、とてもリアルです。
実は小説版の方を序盤読んだのですが、あまりにリアル過ぎるキツイ描写があり(ポリアナの後ろの純潔が…😭)マイルドな漫画版があると知りこちらに移行して来ました。
恋愛というより、ポリアナの立身出世ストーリーがメインみたいな感じなので、くどい心情描写などはあまりなく全体的にあっさりとしていて、ストーリー展開も割とさくさくと進んで行くのも好印象です。
今は中盤辺りまで読んだところですが、美人でなくても内面が魅力的なポリアナなので、皇帝もドナウもポリアナに恋してますが、ポリアナの方はまだ誰にも全く恋愛感情を抱いてないというのが好きです👍
相手の好意を感じ取っているくせに、うだうだと心の中で葛藤して気付かないフリをするというヒロインが好きじゃないので、そういうフリもなく本当に全く1ミリも恋愛ごとと捉えず、皇帝の好意を真っ直ぐ部下に対する信頼と受け取るポリアナが潔くて良い!
ただ、場面に合わない擬音が多少あるのが(ガーン、とかピシャーンの方が良くない?みたいな場面でゴロンッとか…😅)気になりますが…お話は地味ながら、一つの場面でいつまでもモダモダすることもなく着々と進んで行くので、テンポも良いと思うし、次々に展開も変わっていくので面白いです。
今後どんな風に二人の想いが通じ合うのか、今の時点では見当も付きませんが、これからも楽しみにしています。
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皇帝と女騎士