4.0
主人公への厳しい声も多いけど…
主人公の、ちょっと現実的ではない考えの方向に厳しい声も多い作品かなとレビューを読んで思いましたが、このお話は、今、自分で気が付いていない気持ちや考え方、想いを自覚することで自分を知り、受け入れ、変化し、成長していく。 がテーマかなと。
作者は、主人公に自分の姿や考え方を「いい子ちゃん」と表現させましたが、言葉選びは難しかったと思います。他人を批判する時に使われることが多い言葉ですから。それでも、漫画ですから、簡潔に伝えるために主人公に言わせたのかな。と思いました。
主人公は、思慮深いの一歩手前というところでしょうか。若さかなぁとも思います。
素直じゃないとか、めんどくさいという感想も目にしましたが、主人公に限らず登場人物たちは、人の心の機微を感じ取って、よく考えることができる人たちだと思いました。
現実ではスルーしてしまうような、ふと思ったことを人間らしく若者らしく思い巡らせ悩んだりする姿は、読者にとってもモヤモヤした気持ちにさせました。
でも、モヤモヤをスルーするのか深く読むのかで、この作品の好感度が変わるように思います。
想いを、自分のことを、言葉にして伝える大切さを教えてくれる作品はたくさんありますが、この作品はキレイな言葉で伝えるのが難しいことをあえて主人公にたくさん言わせています。
主人公の言葉に違和感を持ったら、自分ならどんな言葉に言い換えようかって考えるのもいいかもしれません。
全話無料で読ませていただきましたが、短く区切られた部分を時間をかけながら読み進めるのではなく、紙で読むと印象が変わるかもしれないなぁとふと思いました。
もう一度、最初から読んでみようかな。
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サクラ、サク。