3.0
ロマンスは有り余っているが、始まりは平凡
めちゃコミの有り余るロマンスの始まりは月並みで平凡だ。初めて読んだときは少し驚くが、色々読むとだいたい似たような筋書きだ。10年前、20年前のコミックとはもはや別路線。SFと童話と歴史の改ざんが入り交じる。そうでもしないと驚くような力や魅力、財力を秘めた主人公やヒーローは生み出せないのだろう。主人公のバックグラウンドはお金持ちで高貴な家柄、両親は鬼かと思う残酷さで、主人公には姉妹がいる。美人で我儘、性格が悪く、主人公を蔑み、憎んでいる。主人公は高貴で金持ちの家に生まれながら、下女のように使われる苦労人だ。姉妹にはなぜか同時期に縁談が持ち上がる。主人公はバンパイア的な魔法使いのような男に、主人公の姉妹は童話でもない限りあり得ないような良縁に恵まれる。苦労人の主人公は結婚とともに自分の力で道を切り開き、夫の愛を勝ち取る。そして、主人公を蔑む実家の転落劇が同時に始まるのだ。どのロマンスも時代や国、星の違いはあれど、こんな感じで物語は進んでいく。そろそろ飽きてきた。
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岩肌の花嫁は愛で溶かされる