4.0
悪者を作らないのがリアル
レス問題について、応じない夫(と同僚の妻)は勝手な人間ではあるがひたすら嫌な奴というわけでもなく、彼らの言い分も描けているのがリアル。お互いがお互いを思いやりあわないと夫婦はうまくいかないということ、理屈はわかってはいても人間がわかり合うのは難しいことがよくわかる。
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レス問題について、応じない夫(と同僚の妻)は勝手な人間ではあるがひたすら嫌な奴というわけでもなく、彼らの言い分も描けているのがリアル。お互いがお互いを思いやりあわないと夫婦はうまくいかないということ、理屈はわかってはいても人間がわかり合うのは難しいことがよくわかる。
やや風俗業をライトに描きすぎなような気もするが、想像されがちなひどい男、見下してくる男はあまりおらず、嬢にストレスを与えているのは空気の読めない発言や行動をする男なんだと思わされる。
主人公は単なる復讐の鬼でなく、元々優しい性格だけに復讐の苦悩がよく描けていると思う。女の怖さ、嫌らしさも面白く描けている。
ただ、それに対して男が単純すぎないかと思う。可愛い顔、渋い顔の善玉(協力関係になるヤクザや弁護士も善玉の部類になる)と、ただひたすら気持ち悪いキモ男に分かれているのが、テーマを薄めている気がする。
旦那がクズすぎる。
付き合いが長いと色気が失せてきてレスに陥ることはある。一度行為に失敗するシーンがあるがら子作りのために試みて、義務感や気恥ずかしさでたたなかったのだろう。それもわからなくもない。
でも、それを相手のせいにしちゃダメでしょ。自分は忙しさを理由に全て免罪。
話が進むにつれ、性的な問題より旦那の人間性のおかしさが目立つばかり。
私は男だが、著者には早くそいつと別れて漫画を終わらせてと言いたくなる。
あなたがしてくれなくても