1.0
高評価の意味が分からない。。
以前ドラマ化した時点で軽くブームになり、読んでますが、人生のふとした瞬間に頭をよぎるぶっちぎりの気持ち悪い作品です。
最初は真面目に生徒に向かい合う教師ものとして読み応えを感じましたが、性に関連する内容が本当に歪みまくって時空間捩れるレベルです。
特にそのうち気持ち悪かったのが、主人公の鈴木先生はゴムをつけない主義者(?)で、彼女さんがそれに納得するまでエッもしません(その理由も信じられないぐらい薄弱です。確か愛し合ってやる行為なのに子供を作らないためにゴムをつけるのは偽善で不自然とかいう理由です。その説明としてキスするときゴム付けないよね?みたいな変な説明をします。いや、キスで子供できたらつけるだろって話ですけどね)
でも性欲はあり余るので、教え子である中学生の女の子達を性的な目で見ています。例えば登校しておはようございますって言う生徒の女の子に対してこの子もエッするようになって色っぽくなったな、とか生徒の裸を想像したりします。(行動に出さなかったからokってなってるようですが、教育者として絶対に我が子に近づいて欲しくないです。男ならこんなもんだろって言う話じゃないです。性欲の適切な発散とコントロールができていないだけです。)
これでも完全アウトですが、自分のゴムなし信条を教え子達に教えようとします。逆にゴムなしの性行為をした子供に対して怒る保護者(女性の身体に生じる皺寄せがあるからつけるべきという真っ当以外の何者でもない主張)を嫌な女の典型みたいな描写しながら、鈴木先生が義憤(?)に駆られて怒るっていう場面も出てきます。
結局彼女とは彼女がゴムなしでもokってなったタイミングで性行為をしますが(その時点で結婚はしてないです)、彼女の仕事に生じる影響とか、身体にはどういう事が起きるかとか、相手の立場に立って考えるべきところは本当に何も考えず行為に及びます。
要するに主人公の鈴木先生は自分のことを真面目でいい人だと思っている自己中の塊です。そして作品全体を使って鈴木先生が正しいという事を説明しようとしている感じです。
読んでいる時にも何度もうん?てなりましたが、大人になって人生の色んなポイントで思い返してしまい、吐き気を覚えるほど気持ち悪いと思うようになりました。私からすると高評価の意味が分からないと思っています。
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鈴木先生