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  1. 評価:5.000 5.0

    コドクの戦い…

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    まず、未読の方々にお伝えさせて頂くとするなら…
    この漫画は、夜の営みが解消されない主人公が、あの手この手で旦那をその気にさせるには!

    などでは無い、「長編離婚漫画」という全く異なる漫画であることをお伝えしたい。

    まぁこの時点で作者からタイトル詐欺を働かれている様に感じるものもいるだろうが最後まで読んで頂きたい。

    この作品、タイトルからは「今日も拒まれています」という「夜の営み解消」に試行錯誤するマンガと取れるものの、本編は「愛」とは正反対の「憎」という部分をこれでもかという程に色濃く描いている。

    それこそ過剰なまでに敵対するキャラクターを「この世の悪の権化」とでも訴えたいようにも感じとれる程にだ。

    しかし、作品のタイトルと内容が180度も異なるを鑑みるに…この作品はそのままの意味で読んではならないという警告を我々にしている。

    さて、ここで私がタイトルで書き記した「コドク」について改めて解説させて頂こう。

    「コドク」…漢字では「蠱毒」と表記する呪法の1つであり、蜂、蜘蛛、毛虫を始めとした毒性の数多の虫をひとつの壺に収めて放置することにより、他の虫を食い尽くした最後の一匹を用いて強力な呪いをかけるものだが…

    この作品の性質はそれによく似ているところがある。

    「不貞を働いて尚、自分の社会的心象を守らんとする元旦那」
    「旦那の不倫相手にして「旦那の不倫相手にして、人間としてありえない物言いを働く毒女」
    そして「必要以上に自身の悲劇と、自分に不利益を被る全てを過剰なまで邪悪に描く主人公」

    この作品は、そんな3人を「毒虫」と見立て、一番他者を不幸にしたものが生き残るという「蠱毒」を精巧なまでに表現した怪作と言わざるを得ない。

    尚、この漫画はその胸糞の悪さからそのままの意味で読んだとしてもかなり強力な悪感情を抱いてしまう強力な読み物のため、購入して読む際は諸々ご注意頂きたい。

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