5.0
理屈じゃない
不倫はダメだなぁと思っていたけど、この話には泣きました 途中までしか読まないと、この話は理解できないですよ。
最後は夫が意外といい人だった、そしてあっさりと日常生活に戻れたというのは、少し都合がいい話だなぁとは思いました。
でも夫と姑にひどい扱いを受けていて、人生このまま毎日家事をする機械のように生きていくのかと落ち込んでる主人公の気持ちはわかります。そんな時に、青春時代に本当に好きだった人と再会したら、あの頃好きだった彼と変わらず、いやむしろ人間として深みの増した彼と再会したら、心は動きますよね。そしてその人との会話が本当に心の救いになったら、また恋に落ちても仕方ないと私は思いました。
結婚したまま恋に落ちるのはずるい、離婚して筋を通してから恋愛しろ、というコメントもありましたが、やっぱり恋には突然落ちるもの。短期間のうちに、相手も死んでしまったのだから、離婚してから恋愛しようというのはこの話の場合無理だったのでは。
最初、主人公はちゃんと夫や姑に、私は家事をする機械ではない、もっとお互い気を遣って、家事も協力しましょうと、普段から主張するべきじゃないかと思いました。自分が主張することから逃げてきたのだから、自分の現状には自分の責任もあると思いました。でも読み進めると、息子を亡くしたいきさつから、言えなかったんですね。
不倫はいいことだとは思いませんが、この話は読んでよかったです。
- 8
はつこい、もういちど。