5.0
戦国時代に命を落とした若者たちへの鎮魂作
時代や立場のせいでしょうか。あまりにも大きな責任を背負いながら生きている若君。そのためかどこか影がありながらも、優しく明るく笑う若君。とても思慮深く常に周りの幸せを考えている若君。どっぷりハマってしまいました。
戦国時代には、お家のためにと、人質となったり様々な形で、若くして命を落としていった若者が少なからずいたことが想像できて、涙が溢れてしまいました。
作品を読むことで、どんな状況に陥っても救われる若君を感じることができ、「当時若君のような状況にあった方々やその周りの人たちが、癒され、昇華されますように。」と、途中からそんな気持ちになって読んでいました。
どんな状況でも感謝を忘れずに、健気に真摯に生きていく若君。母君もおっしゃっていましたが、(そんな若君だからこそ)天から唯は使わされたんじゃないでしょうか。唯の愛の大きさと言ったら!!
素敵な作品でした。何度も読み返しています。
本当にありがとうございました。
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アシガール