3.0
IT時代のファンタジー
要するにチート能力を持った主人公が、その実力を理解してくれないパーティから追い出され、おん出た先で活躍して、追い出した方が「ざまあ」という類型を、IT業界に置き換えた形。
いまいちついていけなかったのは、システム構築とサポート業務は別次元なのに、それが区別されていないところや、残された人材が苦労するのが、主人公が必要なドキュメントを残していない(いわゆる野良システム化している)かのように読めてしまうところ。
あと、出てくるITエンジニアが皆さん善人で、悪人は経営者だったりその取り巻きだったりと、ちょっと美化しすぎというのもある。実際には、それこそ経営者にすり寄ってユーザを蔑ろにするITエンジニアとか、わかりにくいシステムを押し付けて「それが仕様です」で何も対応してくれない人とかたくさんいるんだけどね。
そういう良くも悪くも「ファンタジー」な話なんで、むしろ本当に実務経験があると受け付けないんじゃないかと思った。
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え、社内システム全てワンオペしている私を解雇ですか?(コミック)