5.0
遠くて近い話
私は30代半ばになりますが、曾祖父母の時代はこんな感じだったのかなと思いながら読んでいます。
食事や生活の違いは当然のこと、今は当たり前のようにスマホで連絡が取れるけどそうでなかった時代、男女のやり取りなど、少し前の日本だけどそんなに遠くはない日本なんだな〜と、時代を知ることもできる作品だと思いました。
他の方もおっしゃる通り、これから戦争に突入する流れになりますよね。だからなのか、2人のささやかな出来事に、愛おしさすら感じます。
私の曾祖父は戦地で死んでしまい、曽祖母が女手一つで祖母3姉妹を育てました。激動の時代を力強く生きた人達の話ですね。
時々瀧昌がなつ美に見せる優しい表情がとても素敵で印象的で、作者さんお上手だな〜と思います。
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波うららかに、めおと日和