闇が深すぎてもう。たぶん笑顔で無理してる奥でもう壊れちゃってるんだろうな。仕事仕事で当たり前のように家の事は妻に任せっぱなし。義姉がいう悪気のない突き刺さる言葉。当たり前のように家にずかずかとやってきて料理を作れないから相手がお気に入りのそばを生活費から出す。息子にしか自分の存在価値を見出せないのかと思った。いとこが悪気もなく崖から突き落とそうとして助けた事に対しての「過保護」という心無い言葉でたぶん一線を越えたんだと思った。きっと日々の歪みがもう彼女を完全に壊してしまっているんだろう。きっと本当はすごく心が優しい人だけどどこかで歯車が狂ったんだろう。だから崖から落ちそうなのも反射的に助けた。けどそこで「過保護」って言葉がよぎったんかな。これを過保護って言われるんなら私は助けなくても良かったんだって思ったんだと思う。だから咄嗟に突き飛ばしたんだと思う。確かに毒親。でも闇が深すぎて読んでるこっちも辛い。背景もあるよこうなる前に。
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血の轍
011話
第6話 微笑