3.0
ちょっと長い
絵はとてもきれいで、序盤の悲惨さ目立つもののお話もしっかりしていました。
特に衣装デザインも素晴らしく、全体的に絵はとても良かったです。
お話は……中盤以降主人公の行ったり来たりというか(引き延ばしとも)
あっちへフラフラこっちへフラフラ、色んな事を学んで成長して行くのなら良いのですが
色んな人に気を持たせるような事をしつつ、最初に自ら固く誓った事柄に関しては
最後までフラフラと揺らぎっぱなし。最終的に揺らいだまま決意と逆の終わり方になりました。
確かにか弱い一人の人間としてはリアルなのかもしれませんが
二周目であり、かつ創作のキャラクターとしてはあまりに芯が無さすぎる気もします。
人物描写としてはクオリティは高いのだろうなとは思うのですが、
主人公の気の持たせっぷりと優柔不断っぷりがどうにも自分とは合いませんでした。
(陛下とは絶対に近付かない!→陛下優しい…キュン…→でも絶対陛下とは近付かないんだから!→キュン…)
ストーリー自体も最終的にはシンプルなお話ではあるものの描写が細かく
しっかり読めるものにはなっていますが、肝心の最後の風呂敷を畳む部分の展開が
突然ダイジェスト(しかもめちゃくちゃ雑)かのようになり総集編でお送りします!みたいになった挙句にそのエンド?
となりエピローグ的な余韻もなしでいきなり終わってしまうので
最後に何か制作側に問題でも起きたのかな…?と思わんばかりです。
全部読んで思うのは、カルセインいつもあんなに身体張ったのに可哀想…。
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捨てられた皇妃