4.0
余りストレスなく読める
キャラそれぞれの諸行に至る背景や過去がシンプルかつ明確
それぞれそれが起因となり、自らの生き方を支配してしまっているが引き返せず、苦悩しながら大切なものを無くしながら引き返せない
皇帝は愛を受けず、皇族であるが故の過酷な虐待から生き延びる為に会得した氷の心、それによる残忍なる犠牲
騎士団長はその犠牲で親を失い、復讐を目論むために皇帝の側近として騎士団長となる
反乱軍の長も同じく皇帝への復讐
3人ともヒロインと出逢いヒロインへ想いをつのらせ、それにより復讐の攻防に歪みが生じる
結局、皇帝とヒロインが可愛らしい男女の双子と共にハッピーエンド
ヒロインが、相手を皇帝と知らずワンナイトをした事で男女の双子をもうけて、その子供たちへの深い愛情を通して皇帝の愛も知り、反乱軍の人質となった中で互いに信頼し合うというプロセスが主軸だが
ワンナイト以降から、妊娠を隠して1人皇帝から逃れて子供を産み育てようと決意したシングルマザー期まで
皇帝が夢に現れ、夢の中ではまるで現実かと思うようなリアルな意識の中で、せっせと愛を語るという異能力なのか呪術なのか謎の力が横軸となる
この伏線は、ヒロインが人質となったとき
居場所を知らせるためにムリヤリ眠って、夢で皇帝に居場所を教えながら安否を知らせるという事で見事に回収できている
絵の好き嫌いは別として、双子も可愛らしく皇帝の父性もメキメキ芽生え、微笑ましくハッピーエンドになるのでスッキリはします
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