5.0
ある意味で人生の投影
途中からあまりにも非現実的すぎて胸糞が悪いと思い始めたが、同時に面白くてなぜか引き込まれるストーリーで、読み続けました。そして、なぜ最後まで夢中になって読み続けられたのか、なぜ引き込まれたのかを考えれば考えるほど、その要因が見えてきました。非現実的とは言え、自分の人生と共通点が多くて、様々なことに気づかされる作品でした。
今まで心の奥に、初めて本気で好きになった人を未だに忘れられないことや、本気で親と向き合ってこなかったこと、意図的であろうと無意識であろうと、誰かを傷つけてしまったことなど、数えきれいないことを思い出させてくれました。自分も主人公たちと似たような感情を抱えていることに気づいたが、無論、瑠衣のようにそれを表に出すつもりはありません。作者も、この作品を通じて人生の中で起こる出来事に対して自分の感情を表現しているかもしれないと思いました。この作品のおかげで、ある意味で目覚めたと言っても過言ではないかもしれません。ただのストレス発散として読み始めた作品が、まさか自分の人生の投影になるなんて。。。
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ギルティ ~鳴かぬ蛍が身を焦がす~