5.0
ばらばらの家族がひとつに
主人公は妹の方が母に愛されているとコンプレックスを感じながらも、子どもができ理解のある伴侶を得て幸せのスタートを切るはずが、まさかの結婚式での流産…。思いやりのない母親の言葉に傷つき、同時期に妊娠した妹の子どもは、順調に成長を重ね、喜びつつも嫉妬の思いが拭えない。父親は、母親との生活に見切りをつけ、定年退職のその日に出て行く。妹の旦那はとんでもない女たらし、人たらし。妹が突然亡くなってしまったことから、また事態が変わる。人の嫉妬の気持ちがひしひしと伝わる描写だなーと思う。本当は愛し愛されたいのに、うまく表現できない不器用さ。傷つけられた母は、人を傷つけるような言葉をかけて衝突してしまう。だけれども、ほんとうは父も子どもも愛しているのだ。皆家族が欲しいのだ。
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家族をつくろう!