5.0
前半と後半のギャップに涙
※本格的な核心部分はぼやかしますがネタバレ多め
最初は生前葬のお話をコメディ且つ穏やかに感動させるようにオムニバス形式で青い猫がナビゲーター役で進める話かな、と思っていました(各話で主人公が変わっていく)が、読み進めていくと違う展開に。
ストーリーの最後まで本当の意味で走りきった人は途中から現れた青い猫の存在を探す自称ライターの女性。序盤に青い猫を見た、という人に接触します。だが、実際は記事にするためではなく自身も自身から失われた大事なモノを見つける為に青い猫に接触しようとしたもの。
結果として女性は青い猫に接触でき、欲しかった情報を手にいれる事ができた。だが、同時に自分達が当たり前と思っていた世界の秘密と同時に訪れる残酷な事実も知ることとなり……
前半と後半のギャップがとにかくいい意味で凄い。こうきたか!(涙)といった感じ。タイトルがある意味ネタバレに繋がる大きな伏線であることは間違いない。(なかなかきづかないかも知れないが)
終わりを告げる物語であり、失ったものを再度手にいれる物語でもある。
あと結末は人によってはハッピーエンドともバッドエンドともとれる内容だが最後まで走りきり、そして再度大事なモノを抱きしめれた女性から見ると幸せな結末であったと思いたい。
- 13
世界の終わりとオートマチック