3.0
まんがの王道
一条ゆかり先生の漫画は好きで40年前くらいからちょくちょく読んでいますが、林真理子さんとの対談で、漫画は高尚な芸術である必要はない、B級だからこそいいのだ、みたいなことを(言葉は違いますが)話されていました。やっぱね、主人公は超絶美人で生粋のお嬢様、サラブレッド、華やかな世界が描かれる、、、芸能界などを舞台にした多くの作品と似てるとこもあり、美貌も才能も持つ主人公の挫折や成長はある意味ベタで安心して読めます。そしてどこか安っぽく、成金っぽさもやはり一条ゆかり先生ならでは。田舎から出てきて一流の世界に憧れる、庶民読者の欲求を満たしてくれます。
最後は絶対貧乏で卑しい育ちの女が主人公に負けて滅びていくのもB級の王道。今回は初海外でセイ被害に遭うわ最後は死ぬわ、もう散々でした。現実を生きていく中で本当の示唆や感動は味わえないものの、たまにゴシップ週刊誌が読みたくなるように、一条ゆかり先生のまんがを楽しませてもらいました。でも、もう新作は無理かな。時代の感覚が違いますね。
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プライド