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末っ子皇女殿下

酷評するほどではないと思う。

作者が成長途上なんだと思う。最初は例によって何人もの歴史的成果の起源は主人公たった一人だった、というような興醒めする物語になるのか、と思っていたけど。後半になるにつれキャラクターを特徴づけることによってそんな事態には陥っていない。前半は読むのを忘れるほど冗長だけど、後半になるにつれ主人公の限界が描かれだしたので、殊の外楽しみにしだしている。暖かく見守ってあげればいいと思う。あとは、パートナー選びに極端な制限がある登場人物がどんな描かれ方して、キャラクターへの役割付与がどう変わっていくのかを楽しみにしている。たった一人のヒロインが全てを変えた、なんてことは現代社会ではあり得ないし、そのようなストーリーは日本では一昔前に終わってる。そんな匂いが漂うこともあるので注意した方がいいと思う。