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  1. 評価:5.000 5.0

    生きている人達の呼吸すら感じる作品

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    世界観が分からないという人もいるようだけど、私は原作を読んでなくても、しっかり世界観を理解出来た。
    草の匂い。木の匂い。風の匂い。
    気温、気候、人々や獣の呼吸すら。
    『一人で暮らす』ことが理解できない人は、キャンプをするなり登山をするなり、公園を散歩するなり、トムソーヤの「ハックルベリー物語」を読むなりするといいかもしれない。

    ほんのちょっと昔でも、こんな差別は普通にあった。
    「子を蔑ろにする親」に憤りを感じる人は、幸せな生活を送ってきたのだと羨ましく感じる。
    私も親からは蔑ろされて育てられてきた。
    学校から帰ると『もう帰ってきたの?帰ってこなくていいのに』といわれる。しかし姉や妹が帰ってくると笑顔で『おかえり〜。おやつあるよ〜。』だった。
    ちなみに私は障害者では無い。
    それどころか成績も運動もトップクラス。
    いい成績をとると私への視線も態度も冷たくなる。私の方が自分より良いのが気に入らないのだそうだ。
    望まぬ時期の妊娠だったため「堕ろしたかった」「生まれてきたあんたが悪い」という理由で虐待されてた。
    能力の有る無しに関係なく、人は「気に入らない」という理由で、子供一人ぐらいは平気で蔑ろにする生き物であることを忘れてはいけない。
    小さな村なら肩身の狭い立場の子供を持つ親は、仕事すら貰えなくなっていく。
    現代日本では当たり前じゃないのかもしれないど、昭和の中頃まではそんなのも当たり前だった。
    主人公は知識を習えただけマシ。
    日本以外の世界では子捨ては普通に存在する。
    ヘンゼルとグレーテルだってそうだし、某国の一人っ子政策では数え切れないほどの捨て子があった。

    彼女は身に付けた知恵と度胸と慎重さ、あとは薄らと残っている前世の記憶で最初の旅を成功させている。
    食べ物を採取し、狩猟で得た獲物の処理もきちんとして売っている。
    ゲームみたいに金や宝石が出てくる訳では無い。
    地道に捕って捌いて、丁寧に処理して、抗菌作用の葉に包んで売る。
    地面の整備状況で街が大きいかどうか、小さな村なのかも判断できる。
    現代日本人にはできないことを、知識と経験と前世に身に付けた第六感に近い判断で危険を回避したり、物や人との繋がりを作っていったりする。
    匂いや風や気配、孤独を通しての街での交流。
    ソラの成長。
    魔物が出ると冒険者たちが集まるのもリアル。
    でも、ビンはリサイクルしよーねー。

    • 3
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