5.0
歴史に名を残す悪女
天は赤い河の〜から、気になって読み始めました。
史実通りの話の展開に、作者さんならではの解釈が肉付けされて「ホントはこうだったかも」なんて思ってしまうほど。
主人公ヒュッレムとイブラヒムの関係やハレムでのゴタゴタに、つい目がいってしまうけど、だからこそ、かえって皇帝スレイマンが何を考えて、思っているのか腹の内が見えなくて…本心なのか?適当に取り繕っているだけなのか?
ヒュッレム目線とイブラヒム目線でしか皇帝スレイマンの様子が描かれないので、本当に謎。
それも作者さんの目論見どおりなんでしょうが、いつの間にか「悪女」と名高いヒュッレムが「誇り高い女性」に感じてしまいました。
いや、でも、いつの時代も男性の存在が「悪女」になってしまうキッカケなのかもしれない…
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夢の雫、黄金の鳥籠