4.0
感じ方は人それぞれ
作者のあとがきに、「みなさんはどう感じましたか。卑しいか、愚直か、狡猾か。」とあるが、この親に関しては私は「卑しい」と思う。親の借金に苦しめられた同じ経験を持つ身としては、死に際に泣いてそれで全てがなかったことにはならないし許されるわけでもない。親が亡くなった今でもなお許せない。最低な親でも主人公のように親のいい所を認められるような域にまで達することできない人間にはすっきりとした終わりには感じられないかもしれない。
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作者のあとがきに、「みなさんはどう感じましたか。卑しいか、愚直か、狡猾か。」とあるが、この親に関しては私は「卑しい」と思う。親の借金に苦しめられた同じ経験を持つ身としては、死に際に泣いてそれで全てがなかったことにはならないし許されるわけでもない。親が亡くなった今でもなお許せない。最低な親でも主人公のように親のいい所を認められるような域にまで達することできない人間にはすっきりとした終わりには感じられないかもしれない。
学校でも会社でも必要悪ってあるんですよね。その人がいるから周りが結束する。家庭内の話でありながら社会全体を見ているようなお話だと思いました。夫婦が子供だけで繋がっていて、また子供も親の顔色をうかがいながら生きているような不健全な家庭にはよくある構図だと思います。
特に父親は寂しいからと主人公を呼び、自分が夢中になれるものが他にあれば邪魔に感じるという自己中極まりない人ですが、この父親がまともな父親であればこんな家庭にならなかったのではと思います。
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親に捨てられた私と妹 不器用な人