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一年位に家族がこの作品を書籍で購入しそれを読んでいたが、この作者さんの最近の作品を読んでまたこの作品も読みたくなり、電子書籍でも全話購入してしまった。後悔は無い。電子版には電子版の再編表現や利便性の良さが、紙の書籍には紙の書籍にしか無い仕掛けがたのしく、どちらも素晴らしい。
本作品は、絵が美麗でマンガ表現が巧みで話が面白いことはもちろんのこと、細かな描き込み/作り込み/構成/名付けのこだわりが、読むたびに見い出され、その深読みがストーリー表現と相まって、読後感がとても爽やか。自分は本当にこの作品が好きなんだなと再確認した。
見付けたおもしろさを全て書くと本当にキリがないので敢えて書かないが、一点挙げるなら、白黒の作画の中で、所々でふと豊かな色彩を感じてしまうのは、本当にすごいと思う。
こういう作品を読むと、学校教育で広く浅く様々な知識に触れていて良かったと思う。
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5.0
この作者さんの別作品を読んでファンになりました。本作も非常におもしろく、印象的に、深く読ませて頂きました。やはりこの方の創るお話は、芸術性の高い映画を観るような、繰り返し読んで意図を探すことが出来るたのしさがあります。
例えば、キャラクターの苗字の一貫性に、絡んだ意味合いや暗喩を見い出せる、等々。見付けたものに深読みを合わせ、そこに筋が通ると大変気持ちが良いです。
リアルな社会人の葛藤に、思考実験にも似た発想と展開、キャラクターの心理描写とキレの良いセリフ。他にはどのような表現が込められているだろうかと、次話が出るのを待ちながら、今日もまた、読み返してしまいます。
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