4.0
素人にわかりやすく、医療系には1コマで
わかる、話もある(妊婦やDVの話はムリだけど)。
話は短く、描写は簡単で理解しやすく、ポイントは押さえていて、末尾だけちょっとムダがある。表面上、難しすぎる蘊蓄(うんちく)がないので、良くできていると思います。
医療事務員ですが、諸事情でそこそこ外科系に詳しい一般人です。血栓や乳ガン壊死の話は、患部の1コマを見てピンときました。介護者の死後経過話も、今は「珍しくない」程度に知り合いで実際にあったので、テレビ見てる認知症者のコマで、その後の展開がわかりました。
描写はうまい下手で言えば、下手で稚拙です。ですが、わかりやすいです。毎回飲み屋行く展開は不要だなと思いますが、暗い結末の反動と、その後の消化管出血(肝硬変では?という気もしたが)の話の布石かな?という気もします。
治せる病気というのは幸運です。医療は万能じゃない。だから、問題がない身体に手を入れる美容成形は、よりリスクを伴う。アザでも若くても持病がなくても死んでしまう。
本編では、治療できる病気を放置して迎えた死は天寿とは思えないというが、そんな綺麗事言われてもと思ったこともある。例えば心臓移植待ちとか、持って生まれた物だけで生きていくことは困難でしょ。ガンだって抗がん剤1剤の値段とか、ご存じですか?輸入製剤の価格、ドン引きしますよ。後で高額医療申請するにしてもね。治療しないという選択肢を選んだ本作の登場人物の経済事情が、実は透けて見えてくる。本作品はあくまで「知らない人が、自分の身近な人を少しでも、納得できない死から守る」知識をかじる、一助ですので、これを足掛かりに興味を持って、ネットでおのおのが色々調べていただいて、風疹症候群とかが減れば良いなと思います。
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