ロモーナも政争で傷を負った当事者だったのか…。本当の傷を隠すために、あんなにも簡単にエレナへの行為を「領主婦人が憎かった」という理由だけを残して極刑を選んだ。
過去のハーバードもロモーナもとても澄んだ目をしていたのに、負った傷の深さでこんなにも人は変わるんだと思わされました。
領主婦人に瑕疵はなくとも、婦人を押す勢力に貶められ、想い焦がれてきた人を諦めなければならなかった哀しみ、悔しさ、恐ろしさ、愛情、全て押さえ込んで生きていく事は一人の女性として見てとても苦しかっただろうな。この女が担がれなければ…とロモーナに感情移入してしまいました。
そして、領主婦人に自分が受けた傷と同じ思いをさせても、最後まで笑顔で居続けた婦人に対して敗北感のような感情も有ったのだろうなと想像できました。だからこそ娘のエレナに、婦人を重ね続けたのかとも。
一コマ一コマの表情や言葉の選び方で、ロモーナの負った深く悲しい傷や、人を疑わざるを得なくなったハーバードの選択に胸の痛くなる更新回でした。
根っからの本当の悪人は存在せず、後から肉付けされた憎悪の塊が悪人を産むのかも…。
今回も素晴らしい作品を更新していただいて感謝です。ルークとエレナがこれからも自身の誇りを貫き通せる世界線でありますように。
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偽りの婚姻で愛をあざむく
036話
憎しみの行く末