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公爵家子息ブライトに想いを寄せているイレーネは、魔法が使えないブライトの為に、魔法の根源に関わる「未明の地」の研究をしたいた。決して生きては帰れないと言われる未明の地は瘴気が濃くなると、番人と呼ばれる生贄を差し出す事で瘴気の調整をしていた。
その頃、瘴気が濃くなり番人の選定がされ、義妹のロザリーが選ばれてしまった。
とても仲が良く大好きだった義妹だが、ブライトが妹に想いを寄せていることに気がつくと、ブライトを奪われたくないと言う感情に陥ってしまう。そして、番人に選ばれたロザリーがこのまま居なくなったらと頭をよぎった。
その罰なのか、ブライトは番人になる同じ条件に当てはまるイレーネにロザリーの代わりに番人として未明の地へ言って欲しいとつげる。
そして、イレーネは未明の地へ。
なぜか話ができる国の宝剣サルティスも共に未明の地へ行くことに。
そんな生きては帰れぬと言われた未明の地でイレーネは生き延びていた。瘴気に対する耐性が少しあり、サルティスの助言もあって23年もの間、未明の地の番人として生きていたのだ。
そのイレーネの姿は23年前のあの日から全く変わらないまま。
そんなある日、空に未明の地と元いた世界とを繋ぐ門が出現した。
門から現れたのは、イレーネが恋していたブライトに瓜二つのブライトの息子ロイドだった。
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