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人物、ストーリーよく出来ていて素敵
絵の好みはあるものの、主人公を中心とした人物の個性に好感がもて安心して読めました。
ヒロインの知性と優しさ、辺境伯の誠実さと責任感の強い性格、個性的な側近としっかりしたメイド、皆それぞれ魅力的に描かれています。単なるシンデレラのような虐めにとどまらないのがこの作品の良さだと思います。
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絵の好みはあるものの、主人公を中心とした人物の個性に好感がもて安心して読めました。
ヒロインの知性と優しさ、辺境伯の誠実さと責任感の強い性格、個性的な側近としっかりしたメイド、皆それぞれ魅力的に描かれています。単なるシンデレラのような虐めにとどまらないのがこの作品の良さだと思います。
設定は「恐れられている大将」に「身代わりで」嫁ぐ「格差姉妹」というありふれたもの。姉妹のどちらかが虐げられ、もう一方は親の寵愛を独り占めし傲慢な性格に育ち、虐げられている方が身代わりで嫁ぐという、最近よく流行っているパターンです。そういう系が人気のようですね。
ちょっと違うのが舞台・人が中国。東洋医学と仙女という設定が中心で、日本の明治から大正にかけての文明が変わる(ロスチャイルドにより侵略され文明破壊の序章が始まる)時代設定とは違うのがこの作品の特徴でもあります。絵の構図は良いのですが、もっと丁寧だと尚良いと思います。
自分はホラーが大嫌いですがこの作品はホラーとしての要素よりも、人間の生き方、社会問題のあり方に疑問やメスを入れるだけでなく、ヒトとしての慈しみ・情を訴えかける作品で、例外中の例外として最後まで読んでしまいました。
最初の始まりは少年ジャンプのグランプリから始めた連載だったようで、怖い内容ながらも絵が完璧でない事が逆に怖さを軽減してくれて良かったのですが、途中からアシスタントが増え原作者の原画とはかけ離れて上手い絵になってからは原作者のアジがなくなってしまい残念でした。
手慣れたアシスタントのお陰で少年漫画によくあるようなありふれた顔立ち、背景、タッチになってしまったのです。作品として読みやすいのかもしれませんが、別人の作品を読んでいるようで途中で面白さが半減してしまいました。
が、内容とくに魂や霊が視える話は興味深いです。現実でもそういう人がいるので。
生きる事に希望を失わせない、他者への慈しみや愛情をもって生きる人を中心に描かれているせいで、ホラーですが後味が悪くない不思議な作品でした。
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