4.0
世界観と謎の多さ
公爵家の娘である主人公は、双子であるかたわれに恋心を抱いていたが望まぬ婚姻をすることになってしまった。家宝の棺を使用することで回避しようとするが、変貌する双子の関係と教団、嫁ぎ先と様々な人間模様と交錯し、次第に心も疲弊してゆく。
はたして主人公はどうなってゆくのか、棺とは何なのか、モノローグの語り相手は誰なのか
謎が謎を深めていくストーリー。
全体的に絵が重厚で重々しい空気感が常にあり、とあるお屋敷だけの話なのに謎が多すぎて怖さすらあります。
そんな閉塞された空間で愛を深めようとする双子は、背徳感も去ることながら、悪魔という怖さも相まって怖さもありでドキドキします。
乳母はいったい何歳なの!?とか、司祭なのか弟なのか一体どうなんや!とか、クレチマン早よ出てこい~!!とか、
言いたくなることはたくさんありながらもグッとこらえつつ
気になって次々と読んでしまう作品です。
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魔鬼