5.0
なぜこんなに面白いのか
主人公はビジネスマン、知略を武器に、交渉と度胸でのし上がっていく。
でもそれ以外何も持っていない一般人であることを、序盤からこれでもかと叩き込まれる。
人の生き死にや、「人の皮で作ったベスト」などがサラッと出てきて、それが当たり前なんだと感じさせる描写は秀逸。
普段馴染みのない中東やロシアが舞台というのも新しい。作者の徹底した世界観作りは素晴らしいと思う。
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望郷太郎