4.0
仮想時代ものです
あと、花とゆめやLaLaの風土と言いますか文化に慣れている人向けです。画風も花とゆめやLaLaの年齢層をターゲットにしていますから。
自分は長年本誌を読んでいるので、こういった『折衷モノ』『ある意味異文化ファンタジーあるあるに対してのメタモノ』は割と慣れていて内容によりけり平気ですが、ガチ歴史モノや異世界ファンタジーばかり読んでいる人にはあまり向かないかもしれません。
主人公ラチエルは言葉遣いが悪いというよりはボーイッシュというか女捨てている枯れバリキャリ女設定です。
まぁ侍女のイヴァのキャラが独特ですよね。言葉遣いもそうですが、ツッコみが容赦無いしドライだし。ラチエルとの距離感は面白いですが、最近再ブームの異世界ファンタジーなどの、地球中世の封建時代みたいなものを求めると馴染めないでしょう。
この作家さんは元々こういったファンタジー設定を味として描かれるかたなので、このセンスを面白がれる人とそうでない人に分かれそうです。
というか、話自体はありきたりな契約結婚?ネタにお仕事漫画突っ込んだみたいな内容ですし、この会話も含めて『テイスト』を楽しむ作品だと思って読んでいます。
ただ、世界観の設定がやや曖昧なので、星1減らしました。
ですが全体的にこの作品、自分は好きです。あと、たしかにイチャイチャシーンはほとんどないのですが、仕草や台詞が巧妙で、R18モノに慣れた身でもこの作品はエロ無しなくせにキュンキュンします。
ただそれが始まるまで多少話数あります。
ハマる人はハマる作品だと思います。
- 5
婚約者は溺愛のふり