3.0
ギャップを楽しめない
(一見)クリーンな画風です。
性的な情動を強く持ちつつ高校生と大学生の男女が幼児的ともいえるプラトニックな交流をする前半部は好感が持てます。
それだけに、数年後の展開で女性の婚約者が鬼のような形相で登場した途端に先が見え、読むモチベーションが失せてしまいました。
このギャップこそが作品の狙いだとは思いますが、おそらく前半が気に入りすぎた読者にはついていけません。
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(一見)クリーンな画風です。
性的な情動を強く持ちつつ高校生と大学生の男女が幼児的ともいえるプラトニックな交流をする前半部は好感が持てます。
それだけに、数年後の展開で女性の婚約者が鬼のような形相で登場した途端に先が見え、読むモチベーションが失せてしまいました。
このギャップこそが作品の狙いだとは思いますが、おそらく前半が気に入りすぎた読者にはついていけません。
失恋したヒロインに片思いしている男の子のひたむきな言動は、少女漫画の王道パターン。
かつて少女漫画の夢の世界で遊んだことがある大人なら十分共感できる作品だと思います。
女性の性欲が大らかに描かれているのがとてもよいと思います。
若い女性が主体的に動く。
レトロな画風も好感が持てます。
こうした「施術」があっても少しもおかしくないと思う。もちろん、この作品のように「看板に偽りあり」という営業形態ではなく、女性でも堂々と性的なものを含めた身体的癒しを求めていい世の中になってほしいと思います。
風俗営業の「PR」と捉えるなら、客として利用する側・セラピストとして参入する側双方に向けてきわめて効果的な内容になっていると思います。
暗部を描かない点は物足りないとしても、主婦が鬱積した疲れを癒すためにエステやマッサージに通うのとほとんど同じ感覚(癒やされたい・人恋しい)で風俗店に通う男性も多いのかもしれないという新たな視点を得られました。
あくまでも妻(それも嫌がっている妻)に性の無償奉仕を強いる男性よりは、おとなしいお客さんとしてこっそり風俗店を利用する男性の方がよほど人間的で優しいかもしれません。