5.0
重いです。
胸にずっと残る作品です。時代がそうだったのかも知れません。
でも家族のために身売りされる少女たちを思うと、苦しくて、切なくて。
姉を無くしたお梅が、家族のために遊郭で上り詰めていく姿は、その胸のうちを想像しても、到底分かりきれないものがあります。
道子は親に酷い扱いを受けながら、親を思い、過酷な環境に身を投じていく姿に胸が締め付けられました。
幸せになって欲しいのに、お梅は…
最後の最後まで、報われない少女たち。
こんなことが沢山あったのだと思うと、歴史の受けとめ方も変わってしまいました。
- 69
親なるもの 断崖