5.0
最後まで読まないで広告だけみて作者を批判してる人が結構いたけど前半最後まで読んでとても良かった。作者は単純に旦那側を単なる毒夫だけ描いてる訳ではなく、その心理も生々しく描いてる。また夫がなぜそうなった背景も理解できた。
両者の心理をよく描ききっていて凄い。取材しモデルになった夫婦があるのだろう。その体験をとても上手にリアルに描いてる。
自分は独身男性だけどかなり主人公側に共感した。それは旦那さんが昔の上司そっくりだったから。と同時に今になってみればその上司に確かに問題はあったけど私も(他の部下も)その人を知らなさすぎたんだなって思った。私は時間がたって上司と似た立場になってから漸くそうなってしまった理由も理解できた。その上司なりに部下達の為に知らないところで奮闘していたんだと。
他の部署の人がその上司が休職した時に説明しても当時私を含めた多くの部下は彼を理解しようともしなかった。なのに主人公はちゃんと旦那の同僚の話を聞いてから自分の知らなさすぎたという迂闊さもちゃんと認め理解し受け止めた。
また主人公のバイタリティーも、見倣わないととも思った。
これは専業主婦の自立だけをテーマにした作品じゃないと思う。主人公がどん詰まりに思える困難な状況をどうやって彼女なりに打開していったのか成長の物語でもあった。なんか凄く元気を与えられた。
私ももっと早くこの主人公の様ならば、もっと人生も良くなったのではと思えた。反省するとも同時に希望も与えられた。
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夫の扶養からぬけだしたい